新潟県立新発田病院

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診療科のご案内

脳神経内科

Ⅰ.脳神経内科とはどのような科でしょうか?

脳神経内科とは脳,脊髄,それらから出てくる神経(末梢神経),筋肉の異常でお体が不自由になった方を診療する科です.これらの器官が障害されると実に様々な症状(神経症状)が現れます(Ⅱ参照).

脳神経内科では,病状の経過をお聞きし,診察し,検査を行うことで,体のどの部分の障害であるか,どういった病気であり,どのように治療するかということを判断し,実際に治療を行います.

脳,脊髄,末梢神経,筋肉に異常をきたしながら内臓にも異常が現れる疾患が多くあります.他の内科で診療されていた方が,神経症状を認め,脳神経内科に移られて診療を受ける場合もしばしばあります.

脳神経内科で診断され,手術が必要なため脳神経外科,整形外科で手術を受けられる場合もあります. このように,脳神経内科とは,様々な領域に関連をもった診療科です.

脳神経内科の診療では,お一人に必要な診療時間はかなり長くなります.特に初診で受診される方は時間がかかることをご承知おきいただきたいと思います.

Ⅱ.どのような症状があるとき脳神経内科を受診した方がいいのでしょうか?

意識の障害,物事を考えたり覚えたりすることがうまくできない,物が二重に見える,しゃべりにくい,手足に力が入らない,意志に反して勝手に手足や体が動いてしまう,動作の緩慢さが目立つ,めまい,ふらつき,しびれ,頭痛,痙攣といった症状がある場合は,脳,脊髄,末梢神経,筋肉に何らかの病気がある可能性があります.

Ⅲ.脳神経内科はどのような疾患を扱うのでしょうか?

  1. 脳血管障害
    ①脳梗塞 ②脳出血 など
  2. 神経変性疾患
    ①パーキンソン病及び関連疾患(進行性核上性麻痺,大脳基底核変性症) ②レビー小体型認知症 ③アルツハイマー病 ④脊髄小脳変性症 ⑤筋萎縮性側索硬化症 など
  3. 感染症
    ①細菌性髄膜(脳)炎 ②ウイルス性髄膜(脳)炎 など
  4. 免疫性疾患
    ①多発性硬化症 ②膠原病に伴う神経疾患 ③血管炎症候群 ④傍腫瘍症候群 など
  5. 内分泌・代謝疾患
    ①ミトコンドリア病 ②脂質代謝異常症 ③ビタミン欠乏症 など
  6. 末梢神経疾患
    ①ギラン・バレー症候群 ②慢性炎症性脱髄性多発神経炎 など
  7. 筋疾患・神経筋接合部疾患
    ①多発筋炎・皮膚筋炎 ②筋ジストロフィー症 ③重症筋無力症 など
  8. その他
    ①てんかん ②片頭痛 など

Ⅳ.脳神経内科と他の科はどのように違うのでしょうか?

脳神経内科はこれまで”神経内科”と標榜していたこともあり、精神科,精神神経科,神経科,心療内科と間違われることが多々ありました.これらの科は,主に“心の病”を診る科であり,そこで扱う病気は基本的に脳,脊髄,末梢神経,筋肉に明らかな異常は認められません.一般の方にとっては神経症状の有無は判断できませんので,神経症状が疑われる場合はまず脳神経内科で診察を受けることをお勧めします.

スタッフ

福島 隆男 新保 淳輔 滑川 将気 森 秀樹
髙橋 瑞喜 野村 大樹    

外来診療担当医一覧」こちらをご覧ください。


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