新潟県立新発田病院

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病院のご案内

院長あいさつ

新潟県立新発田病院のホームページにようこそ

院長写真

ご挨拶として、地域における当院の役割についてお話しさせていただきます。地域住民の皆様が多く訪れ、一読していただければ幸いです。

当院は平成18年(2006年)に新発田駅前に新病院を開院してすでに15年以上過ぎました。その間医療を取り巻く状況は大きく変わってきました。少子高齢化による人口動態の変化とともに高齢患者さんの占める割合が増え、医師不足、医師偏在の問題も明らかになってきました。これらは全国的な問題ではありますが、この下越地域では特に顕著に表れています。

また、治療法は日進月歩で急速に進化しております。新しい抗がん剤、放射線治療によりがん患者さんの生存期間は延長し、心筋梗塞や大血管破裂に対する血管内治療、最近では脳卒中に対する血管内治療などが進歩し、救急搬送されても障害もなく元気に歩いて帰宅される患者さんも増えてきました。しかし一方で、このような高度急性期医療には一定の設備、スタッフが必要なため、どこの病院でもできる医療ではなくなってしまいました。

そこで、高度医療を必要とする患者さんに対し、地域内の限られた医療資源(医師、看護師、医療設備等)を効率よく使って、最適な医療を提供できる体制を整えることが求められています。病院の機能を高度急性期、急性期、回復期、慢性期と大きく4つに分担して、地域の中でそれぞれの病院に適した医療を提供するという体制づくり、これが「地域医療構想」と言われる仕組みで、全国で取組が始まっています。一つの病院だけで治療を完結するのではなく、地域にある病院同士が協力し合いながら地域の中で治療を完結することを目指します。

この体制の中での新発田病院の分担は、高度急性期、急性期を中心とした患者さんの診療です。当院は下越で唯一の救命救急センターを併設し、先にあげた急性期治療、がん治療から腎臓病、糖尿病などの慢性期医療まで広く受け入れる体制ができています。その後に続くリハビリなど回復期治療に関しまして、この下越地域には安心して治療を受けていただけるいくつもの病院があります。私たちはこれらすべての病院、また開業医の先生方と顔の見える関係をつくり病院間の連携を図っています。

地域の皆様のご理解とご協力をいただきながら、迅速で安心、安全な医療を提供してまいりたいと考えています。どうぞよろしくお願い申し上げます。

令和4年4月
新潟県立新発田病院
院長 田中 典生

 


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